母の介護をやっていて、一番の問題に直面しました。
それは、父と母のコミュニケーションの問題でした。
寝たきりの状態になってよくあることのようですが、母が父親に対して、執拗に「お父さんはこれができない、あれができない。全然何もやってくれない。」など、過去に合った悪いことを何回も何回もぶちまけるのです。自分が動けなくなった不安なのか、過去の父親に対する悪いイメージが走馬灯のように出てきて、言葉についてでてくるようです。
父親は馬鹿正直な面があるので、真に受けて、どうしてこんなに言われないといけないのかわからず、「もう何回もそんなことを頼むから言わないでくれ」と何度も言いますが、毎朝、この状態なので、介護疲れと精神的なダメージが大きくなっていきます。
私は父親に、このような状態になるのは、介護でよくある話だから、まともに取り合ってはおかしくなるので、出来る限りその場を離れて、朝は別々に過ごすように話をしています。
介護の本によると、介護を受ける本人としては非常に不安な状態になるので、より親密な関係の家族に対していやな事を言ってしまうようです。
親密でない他人には本能的に取り繕う習慣が身についているので、対外的には分かりにくくしているようです。
痴呆が進むと徘徊や非現実的なことを言うようになるようなので、さらに厄介な問題に直面していく可能性があると思いますが、全てを受け入れて、その時々の対応をしていくしかないようです。