母は某陶器メーカーに中学卒業後、58歳まで、40年以上も勤めた。その間、前述の通り、38歳で交通事故に見舞われたが、強靭な精神力により回復し、早期退職するまで、時には襲う後遺症を乗り越え、会社から厄介払いされつつも働き続け、兄と私を育てあげた。
父と結婚した時は無一文から、夫婦二人とは言え、激安の土地を購入し、家を借金を借りて建て、将来のため別の住宅地を購入し、子供2人を地元の私立大学卒業までお金をうまく運用できたのはなぜなのか。
普通の家庭でさえ、子供を私立大学まで行かせるには相当な資金がなくては到底無理です。教育費だけでも、子供一人につき大学まで1000~2000万円といわれている。
母親に聞くと、郵便局の定額貯金はもちろん、株や公社債など、うまく「投資」をしてきたからに他ならない。